2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハンセン博士の証言

一九八八年五月のことです。アメリカの議会で、地球学者ジェームズーハンセン博士がつぎのような証言をしたのです。「地球の平均気温が異常な率で上昇しつつある。これは、自然現象ではなく、人間活動によるもので、とくに化石燃料の大量消費という現代文明…

「名義貸し」の架空契約疑惑

重田と日沖の関係に戻す。「光通信がDDIの代理店になった時の営業本部長が日沖だった。代理店の中でも光通信の営業成績が抜群だったことから、重田に目をかけるようになった」。日沖と重田の特別な関係は公然の秘密だった。そして、九九年、業界が仰天す…

重要な人物がいる

携帯電話の通話料のうち五%程度を手数料の名目で代理店に支払うストックコミッションの手法は、アメリカから導入され、DDIと光通信に限らず、一次代理店ならどこでもやっている。光通信は販売台数が多いからストックコミッションの収入もおのずと多くな…

手数料ビジネスのうまみ

二次代理店を切り捨てた重田はこれ以降、携帯電話市場に突き進む。一九九四年四月、携帯電話の売り切り制がスタートしたと、前にも書いた。五月には、専門小売店『HIT SHOP』の第一号店を新宿に開設した。『HIT SHOP』はフランチャイズ方式で…

手数料以外に収入源がない

当時の二次代理店業者が、その手の内を明かす。「契約を取ってきても、中には解約する人がいる。最初のうちは仕方がないかなと思っていたが、次第に増えていくんです。契約した時の窓ロはうちですから、うちに解約を言ってくる。そこで詳しく聞いてみると『…

創業時の仲間から訴えられる

移動体通信へと大きく経営のカジを切る過程で、久保田正有との訴訟沙汰が起きる。九六年一月三十一日、光通信は代理店の光テック、電創の二社から「電話加入手続きの手数料の未払い分、五億四千八百万円の支払いを求める」裁判を起こされた。その直後の二月…